南山ハイキング前後の絶品カルグクス!慶州国立公園のおすすめのお店
慶州国立公園南山へのハイキング前には胃袋も準備
腹が減っては戦が出来ぬということで南山へ宝物探しをする前に腹ごしらえをしました。初めはキンパを購入して山頂付近で食べるつもりでいたが、山頂まで耐えれる空腹感ではありませんでした。小さなお店でキンパを購入しようとするも売ってなく、キンパが売っている別のお店を紹介してもらいました。
<場所はこちら>
店名:금오산칼국수
住所:경상북도 경주시 배동 728-2
電話番号:0547458654
営業時間:11:00‐20:00
私たちが訪れたのはお昼時の12時半前でした。下の写真にはお客さんは写ってませんが、私たちがお店に入ったときはほぼ満席状態でした。店内には4人掛けテーブル席が6カ所あり、お店の外にもテーブルがあり子連れのグループの方たちが陣取っていました。
<メニュー表>
おそらく☆印が付いているものがおすすめメニューです。
食事類だけカタカナ表記と日本語訳を記載しておきます。
들깨 칼국수 トゥルケカルグクス えごまカルグクス
맑은 칼국수 マルグンカルグクス 濁りがないスープのカルグクス
잔치국수 チャンチククス にゅう麺
원조김밥 ウォンジョキンパ 元祖キンパ (1人分で2本)
해물파전 へムルパジョン 海鮮チヂミ
모두부 モトゥブ 豆腐
만두국 マンドゥクク 餃子スープ
만두 マンドゥ 餃子
<実際に注文したもの>
キンパは2本出て来るとは知らずに注文しました。
サービスのおかずは、酢と醤油で味付けされたゴボウ、キュウリの酢漬け、白菜キムチ。白菜キムチとゴボウが特に気に入りました。
キンパの中身、卵、ハム、沢庵、キュウリ、練り物が入っておりスタンダードなキンパでした。
メニュー表に☆印が付いていたえごまカルグクス、スープの黒いものはえごまを砕いたもの。このスープがえごまの香ばしい香りと味でとても美味でした。具材はニラや海苔、ズッキーニなどが入っていました。とても健康に良さそうな食べ物です。
にゅう麺は、麺と具材が分かれて出てきました。お好みで味を調節出来るようにタレも付いてきます。タレは、醤油ベースにネギや唐辛子の粉が入っていて少し辛さがあります。そして見た目全然辛そうに見えないにゅう麺の汁が実は辛かったという…。私は辛いものが好きなので美味しくいただきましたが、辛いものが苦手な方は要注意。
具材は見ての通りですが、5色あり右から、キムチ、沢庵、ズッキーニ、練り物、卵です。具材が丁寧に細切りにされており、見た目も楽しめます。
にゅう麺に具材を投入。お好みの量、盛り付け方で具材を並べていきます。ですが、韓国は基本混ぜて食べるので後に見た目も何もなくなります。
食後の感想
食べてから思ったのは、腹八分目にしなければならないのにハイキング前の腹ごしらえをかなりしっかり目にしてしまったということです。お腹が空いていたのとこちらの금오산칼국수の料理が美味しくてついつい沢山食べてしまいました。
麺料理だけ注文していたらちょうどよい量だったと思います。
他にもこの近辺には沢山カルグクス屋さんがあります。南山に登る前にちょうど良い食べ物がカルグクスだからなのか?または、登った後に温かいスープに入ったカルグクスを食べると疲れた体が一気に癒されるからか?
近くのお店もご紹介
サンチュなどの葉に肉などを包んで食べるサムパップのお店
テレビ番組で紹介されたカルグクスのお店。朝8時から営業
世界文化遺産に登録された韓国伽耶古墳群、咸安(ハマン)末伊(マリ)山古墳群:歴史の宝庫を探る
はじめに
韓国は古代からの貴重な遺産と歴史の宝庫を抱えており、その中でも韓国咸安(ハマン)末伊(マリ)山古墳群は特に注目に値する場所です。なぜならば、2023年9月17日、朝鮮半島南部に残る古代国家・伽耶の遺跡7か所から成る「伽耶古墳群」の世界文化遺産登録されたからです。咸安末伊山古墳群はこの伽耶古墳群の7カ所の遺跡の一つです。この記事では、韓国の文化遺産としての重要性や、この古墳群の歴史的な秘密について探求していきます。
伽耶古墳群7カ所
韓国咸安(ハマン)末伊(マリ)山古墳群の歴史
1587年から知られ始めた咸安末伊山古墳群は、阿羅伽耶(アラガヤ)の王と貴族たちの墓が造成された古墳の群で、朝鮮半島の伽耶文化の代表的な遺跡の一つです。朝鮮半島南部に存在した国家伽耶(カヤ)は紀元前1世紀から562年まで繁栄し、多数の古墳が存在しました。5世紀には高句麗の支配下にある国家として安羅(アンナ)が現れ、後に阿羅伽耶(アラカヤ)と称され、豊かな農耕社会を築きました。咸安(ハマン)郡一帯には、特に高い場所に位置する37基の大型古墳があり、阿羅伽耶の支配階級の墓と考えられています。これらの古墳は2011年に大韓民国の史跡第515号に指定されました。
<場所>
住所:경상남도 함안군 가야읍 도항리 583-1
咸安(ハマン)末伊(マリ)山古墳群ホームページ
咸安(ハマン)末伊(マリ)山古墳群の大きさは?
面積が52万平方メートルと非常に広く、単一の高さと大きさで国内最大級の古墳群です。主要な封土古墳は丘陵の頂上と枝稜線に集中しており、中小型の古墳も傾斜面に存在します。この古墳群には、大型の封土古墳が5世紀半ばから6世紀前半に集中して造成された約1,000以上の古墳が含まれています。
咸安(ハマン)末伊(マリ)山古墳群で何が発見されたの?
土器2,010点、鉄器2,479点、装身具3,381点、その他の遺物91点など、合計7,961点の多様なアイテムが含まれています。これらの遺物は、阿羅伽耶が独自に発展させた華麗な文化を示すだけでなく、朝鮮半島南部の歴史における周辺国家との交流、競合、征服などの関係を反映しており、学術的にも重要です。
土器は通貝のかかと足皿、花柄のかかと皿、手すり、紋様のふた、各種の瓶や丼などで、4~5世紀代の阿羅伽耶様式の特有の土器です。鉄器は阿羅伽耶が「鉄の王国」と呼ばれることがあるように、高品質の鉄器が多く見られ、武器や武具、馬具などが含まれています。金と銀を使用した装飾的要素もあり、阿羅伽耶の対外交流を示す花火模様の土器も存在し、阿羅伽耶(アラガヤ)の優れた文化を示す重要な要素です。
咸安末伊山古墳群で発掘されたものが展示されている咸安博物館
古墳群の隣には咸安博物館があり、古墳郡の景観と調和しつつ、阿羅伽耶の歴史と文化を紹介する展示を行っています。これにより、末伊(マリ)山古墳群の文化的価値が高まっています。
最後に
咸安末伊山古墳群は、韓国の歴史と文化を探求するための貴重な場所であり、数多くの古墳や出土遺物からなる歴史の宝庫です。この古墳群は、阿羅伽耶(アラガヤ)の王や貴族たちの墓であり、伽耶文化の代表的な遺跡として注目されています。古代の遺産や文明に興味を持つ方にとって、咸安末伊山古墳群は魅力的な目的地です。
訪れた際に私は、日差しを遮るものが少ないことに気づきました。炎天下の中での見学は暑さを感じることがあります。そのため、訪れる際には帽子や日傘などの暑さ対策と、歩きやすい靴を履くことをお勧めします。古墳群は広大で、上から眺める咸安の景色はのどかで心が癒やされました。
この場所は歴史や文化に興味を持つ方だけでなく、自然や写真愛好者にもおすすめです。特に私は、世界文化遺産に登録される前に訪れたため、観光客が少なく、ゆったりと歴史を探求し、古墳群を楽しむことができました。
咸安末伊山古墳群は、韓国の過去と遺産を理解し、尊重する機会を提供する場所であり、歴史探索の冒険にぴったりの場所です。
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慶州国立公園の南山:神秘の宝物を探す②
慶州国立公園の南山:神秘の宝物を探す①
の続きです。
慶州国立公園の概要などは上記をご参照ください。
その後も山道を歩いていくと、景観復元作業中の看板などが見られます。
また少し山道を上ると案内板があります。こちらの石像薬師如来坐像はどこにあるのか?
その後また山道を歩き、舗装された階段を登って行きます。階段を上った先に上禪庵という建物があります。そちらでは仏像にお供えする水などが売られています。ここで少し休憩される方が多いです。ここまでの階段も上りが続き、足にきますがこの先も岩場をずっと登っていきます。
地図を見て、案内を見落とさないように歩いていてもどうやら見逃していたようですでに第9寺址になっていました。
この岩の後険しい岩場を5分ほど登って行くと慶州を一望できる大きな岩場が現れます。上る途中は木に覆われていて景色をあまり見ることが出来ませんが、この場所は木の遮りがなくとても綺麗に景色を見ることが出来ました。
更に約5分ほど上がると更に大きな岩があります。こちらもとても景色が綺麗で更に安全な場所だったので持って来ていたおにぎりなどを食べました。
小さな広場のようになっており、登山客が立ち寄り写真を撮ったり昼食を食べたりしていました。こちらで不思議なものを発見!!小鳥の家みたいなものを発見。よく見てみると中に絵葉書とボールペンが入っており、絵葉書に住所とメッセージを書きここにあるポストに投函すると送りたい相手に届けてくれるそうです。ここにあった絵葉書は南山の見どころが収められています。※慶州国立公園の南山:神秘の宝物を探す①に置いてある絵葉書の画像あり
更に約10分歩くと1982年2月24日慶尚北道の有形文化財第158号に指定された磨崖石迦如来坐像が見下ろせます。この位置から少し大きな岩側に下がり右の方の山肌に見えます。
大きさは6mに及ぶらしい。数メーター先に見えるこの山肌の像、遠目で見ても凄みを感じます。
その後比較的なだらかな道を約25分歩き、今回の目的地金鰲峰を目指します。途中でトイレの標識があるので必要な方はご利用を。※駐車場からここまで一切トイレはありません。
今回の目的地金鰲峰に到着。こちらも小さな広場になっており、腰下ろして休めるようにベンチが何台か用意されています。
行きは気づかなかったですが、帰り道に2つほど発見しました。まず一つ目がこちら下の案内板がなければ全くわかりません。肉眼で見ても微かにあれかな?というくらいの線画でした。
2つ目はこちら、行きは標識に気づかなかったんですが帰りに見ることが出来た線刻六尊仏。
2つの大きな岩に線画で描かれた六尊仏。統一新羅時代に造られ彫刻というより絵に近い。
追加情報
個人ですべての遺跡を探すのは難しいという方、調べると
土日祝日に南山遺跡専門の方によるガイドが無料で受けられるそうです。
いくつかのコースに分かれているので詳細は下記を参照してください。
さらに詳しく知りたい方は韓国語になりますが
<慶州南山研究所ホームページ>
http://www.kjnamsan.org/html/index.html
南山入り口近くにある南山案内所にある南山の地図。この地図には計21カ所の見どころが記載されています。今回私たちは以下の地図を参考にしました。まるで宝探しの地図の様。下の地図によると①~⑬までの見どころがありますが、実際に見たのは②~⑬で内⑧が見つけられませんでした。下の図は、翻訳機を使い日本語に訳したものです。
訂正箇所
①三佛寺⑤線刻六尊仏⑥線刻如来坐像⑧線刻磨崖仏⑨上禪庵⑪囲碁岩⑬金鰲山の頂上
*1
まとめ
今回南山の宝物をいくつ見つけられるかドキドキしながらのハイキングでした。初めの数個は簡単に見ることが出来ましたが、後半は知らぬ間に過ぎてしまっていました。時間としては南山入り口から今回の目的地金鰲峰まで小学校低学年の子供と共に目指し休憩も入れ上り約2時間。こちらのコースは金鰲峰付近までトイレがなく必ずスタート地点の駐車場や①三佛寺に隣接されているトイレやを利用されることをお勧めします。また今回私が登ったコースの見どころは三佛寺を除き12個あります。行きには見つけられなかった2カ所を帰りに偶然見つけることが出来、今回は宝探しの目標達成といったところでしょうか。私たちは9月の日中に行きましたが、1年を通して自然の中にある遺産を見ることが出来、無料ガイドとともに行く月明り紀行というコースもあります。ガイドと共に行くと岩に彫刻された如来像が夕日に照らされた神秘的な光景を見ることが出来るようです。
そして、また機会があれば上記地図の⑬以降の場所も訪れ記事にしたいと思います。
*1:慶州南山研究所
慶州国立公園の南山:神秘の宝物を探す①
自然の美と歴史の深み、そして静寂の中で新たな発見が待つ場所、それが韓国の慶州国立公園南山です。南山は、韓国の自然愛好家や歴史愛好家にとって、魅力的な冒険の場所であり、その魅力は四季ごとに変わります。南山の静かな美しさと山岳信仰の歴史に触れ、自然の中で新たな魅力を発見しましょう。この記事では、南山の魅力的な旅について詳しく紹介し、なぜ南山を訪れるべきなのかを探求します。
慶州国立公園について
慶州国立公園は1968年に、智異山(チリサン)に次いで韓国で2番目の国立公園に指定。22の国立公園の内唯一の史跡型公園で世界から評価される文化遺跡で構成されています。
慶州国立公園は8つの地区に分かれています。
- 吐含山(トハムサン):仏教文化の白眉とされる仏国寺(プルグクサ)、石窟庵(ソックラム)
- 南山(ナムサン):仏教遺跡が広がる「青空博物館」
- 西岳(ソアク)地区:武烈王陵(ムヨルワンルン)がある。
- 花郎(ファラン)地区:キムユシン将軍の墓がある。
- 小金剛(ソグムガン)地区:栢栗寺(ペンリュルサ)がある。
- 坮本(テボン)地区:感恩寺址(カムンサジ)がある。
- 断石山(タンソクサン)地区:花郎の修練場だった。
- 亀尾山(クミサン)地区:天道教の創始者の生家の跡と墓がある。
南山(ナムサン):仏教遺跡が広がる「青空博物館」
南山地区
ユネスコ世界文化遺産に登録された慶州南山には仏像36体、塔13基、寺址109カ所があり、「青空博物館」と呼ばれている。金鼇峰(クモボン)468mと高位峰(コウィボン)494mに40以上の尾根が重なり南北10㎞東西4㎞の楕円形を成す。慶州を代表する名山として知られている。
慶州国立公園南山で宝物探しをしながらハイキング
今回は、こちらに車を停め目の前にある上の画像の入り口からスタート。
この入り口から入ると早速が三陵(サンヌン)見えます。
三陵(サンヌン)は、3つの王の墓で新羅第8代の阿達羅(アダルラ)王墓、中央が第53代の神徳(シンドッ)王墓、第54代の景明(キョンミョン)王墓。また阿達羅(アダルラ)王墓が造られてから約700年の期間を開けてと53代の神徳(シンドッ)王墓第53代の神徳(シンドッ)王墓が造られておりミステリアスな部分でもある。
入り口からゆっくりと松林と舗装された道を歩いて行くと、遮断機が現れます。安全のために気象状況により入場制限がされるようになっています。
山道をゆっくりと歩いて行くと入り口から10分ほどで第1寺址、塔材、石材が見れます。頭部のない石像の前にはペットボトルの水がお供えされていました。
第1寺址のすぐ近くに第2寺址の石造如來坐像は1964年に発見され現在の位置に置かれている。
第2寺址の左横の岩場を少し上がると次の磨崖觀音菩薩立像が見れる。この像の近くに大きな蜂が居たので注意。
ここまでは、入り口から30分未満で見学出来、足元も悪くなく普段ハイキングなど慣れていない方でも挑戦しやすい場所だ。
以降徐々に足元が悪くなってくるので、足腰に自信がない方は注意です。
第2寺址から約15分ほどで石像如来坐像へこちらも少し岩場を上がると良く見える位置にある。画像から見てわかるように頭部と身体部分、顔がバラバラになっていたがセメントで補修し現在の姿となっている。
上に上がらず下から見るとこのように見える。
ここまでが小学生低学年の子供を連れて数回の休憩も含み南山の入り口から約35分程度。
慶州国立公園の南山:神秘の宝物を探す②に続きます。